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PRODUCT STORY商品開発秘話

IDケース

IDケースID Case

当社のIDストラップは、2001年9月11日 ニューヨークの同時多発テロが起こっていなければ製作されていなかったと思います。
これ以降、全世界でセキュリティが強化され、IDチェックが必要不可欠となりました。
それまで日本ではIDストラップ自体とても少なく、あったとしても簡易的なプラスチック製のものだけという状況。そんな中で、「プラスチック以外のIDホルダーが欲しい」といったお客様の要望を頂き、一からの開発に挑んだのです。

“パーツへのこだわり”

まず商品として、形は横型に決まりましたが、“ジョイントをどうするか、何か良いパーツがないか”と検討した結果、既製品にはなかった為、革の厚みに合わせた角管パーツと丸管パーツをSV925で特注しました。SV925とは、<スターリングシルバー>とも呼ばれ、銀の含有量が92.5%の『スターリング=本物・価値ある』高品質な銀の証でもあります。たとえ小さなパーツでも “大人が身につけるものとして” 相応しい素材で仕上げることにより、見た目の存在感はもちろんですが、永く使える様考えました。

ID本体とジョイントさせる際に、首に掛けて使うパターンと、ストラップを外してスーツやシャツに直接付けるパターン、両方の使い方が出来る様、工夫しました。
これで片面の横型が決まりましたが、窓のパーツを決める際、当時定期入れ等に使われていたセルロイドの表面感が綺麗だったと言う事から、セルロイドを使用しました。

そして2002年春、革のIDストラップを日本で初めて世の中へ発表することとなりました。
同年9月、ミラノで年に2回開催される展示会『MIPEL』に出展した際、日本のバイヤーの目にとまり、有名セレクトショップや百貨店等でも取り扱いをして頂ける様になりました。

が、発売後しばらくして問題が発生してしまいました。 それは、セルロイドが割れてしまうということでした。

“ニューヨークと日本の違い”

日本にまだ革製のIDケースが存在しなかったこの時、年2回〜3回ニューヨークへの出張時に、現地の方達が実際に使用しているのを見ていました。すると、ケース等は使用せず、ID自体をむき出しのまま使用したり、プラスチックケースから出し入れしない状態の方がほとんど。そのライフスタイルが日本にも通じると思い、窓パーツをセルロイドで製作することにしたのです。しかしこの当時、日本ではまだ設備が整っていない企業が多く、守衛の方にカードを見せて入館する時代。IDを定期券などと一緒に所持されている方が多く、カードを出し入れする頻度が増える事で、取り出す際セルロイドに負担が掛かって割れてしまったのです。

勿論、セルロイドが割れてしまったお客様には無料で修理をさせて頂きましたが、この商品をどう改善するかを早急に考えなくてはなりませんでした。割れにくく、曲げにも強い素材は無いかと考えた結果、塩化ビニールなら曲げても割れにくいという事で、現在は塩化ビニールに変更しております。

“時代や国に応じた柔軟性”

そして2005年後期、「裏のピンはほとんど使わない」とおっしゃるお客様が多くなり、もっとシンプルにした方が良いという事で、現在は片面使いだけでなく、両面使いが出来るIDケースになっています。ビルそのものに入る時に1枚、フロアー別で1枚、計2枚必要な方が多い事が分かり、現在の形となりました。
さらに、外資系企業では縦型IDを多く使用していることや、IDケースの“見た目のスマートさ”という需要があったことから、縦型も作りました。
オプションでリールが付けられ、セキュリティチェックの際、首から下げたままでもリールの紐が伸び、スムーズな動作が行えます。


お客様の要望や使い方が変われば、我々もその変化に対応出来るように改善をしていき、その時代や国に合った、より良い商品をバージョンアップさせていきたいと考えています。